2015年10月22日木曜日

スマホで撮影した画像をPACSサーバへ格納する処理を完成させる

スマホで撮影した画像をPACSサーバへ格納する処理を下記の図で示す。
スマホで撮影した画像ファイルはスマホのファイラーを使って診療所に設置したファイルサーバの所定のディレクトリ内(下図)に保存する(今回のプロトタイプシステムではファイルサーバはPACSサーバと同じマシンで稼働している)。

ファイルサーバの/shareディレクトリ内にはbin/ディレクトリconfig/ディレクトリ、そしてpatients/ディレクトリがある。bin/ディレクトリ内には各種スクリプトファイルが入っている。スマホで撮影した画像をPACSサーバへ格納する処理をスクリプトにしたものもここに入れてある。config/ディレクトリには、JPG形式ファイルをDICOM形式ファイルに変換するコマンドjpg2dcmで指定する設定ファイルのひな形(jpg2dcm.cfg)が入っている。これを元にして各患者ごとの設定ファイルを作成してpatients/ディレクトリ内にある患者ディレクトリに入れておく。なお、この設定ファイルには、患者の番号、氏名、生年月日、性別などの情報が入っている(下図)。




図下の設定ファイルの編集スクリプトは、設定ファイルに検査日時などの検査情報を追加するスクリプトである。転送の都度、このスクリプトを実行して検査情報を付加することにより、PACSビューアから参照可能となる。

patients/ディレクトリは患者の情報を保存するディレクトリで、この中に患者番号をディレクトリ名とするディレクトリを作成し、その中にJPGファイル、設定ファイル(ファイル名は"患者番号.cfg"とする)、そしてDICOMファイルが保存される。そして、JPG画像をPACSサーバへ転送するシェルスクリプトが1分おきに実行され、患者ディレクトリに蓄積されたJPGファイルがDICOMファイルに変換されPACSサーバへ転送される。その処理の流れを下図に示す。
 この処理をシェルスクリプトにしたものを下記に示す。
この例は、患者番号がw3412019の場合の例である。実際は、/share/patients/ディレクトリをスキャンして患者ディレクトリを求め、その各々に対して上記のスクリプトを実行することになる。

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