2015年7月8日水曜日

dcm4cheeバージョンアップで出た問題

dcm4chee-2.18.0-mysql

dcm4cheeを2.17.1から2.18.0へバージョンアップした.その結果,次のようなエラーが出た.
2015-07-01 23:57:20,880 ERROR -> (main) [org.jboss.deployment.MainDeployer] Could not create deployment: file:/usr/local/app/dcm4chee-2.18.0-mysql/server/default/deploy/dcm4chee-wado-service.xml
2015-07-01 23:57:31,511 ERROR -> (main) [org.jboss.deployment.scanner.URLDeploymentScanner] Incomplete Deployment listing:
2015-07-01 23:57:39,662 WARN  -> (http-0.0.0.0-8080-4) [org.dcm4chee.web.common.license.ae.AELicenseProviderManager] No AELicenseProvider found for name: null
2015-07-01 23:57:39,748 ERROR -> (http-0.0.0.0-8080-4) [org.dcm4chee.web.common.secure.SecureTab] Can't instantiate Panel for panel
このうち,最初のエラーはJAI image IO libraryの問題で,dcm4cheeにバンドルされている32bit版を64bit版に変えればよい.しかし,現時点で64bit版がダウンロードできなくなっている.そこで,以前ダウンロードして保存していたjai_imageio-1_1-lib-linux-amd64.tar.gzを使うことで解決できる.
2番目のエラーはpacsdbのスキーマが2.17.Xから2.18.Xにバージョンアップしたときに変更しているために生じたエラーである.今回,2.17.1で作成したデータベースをそのまま使用していたためこのエラーが起きた.本来であればpacsdbは作り直さなければならなかったのである.
問題は最後のエラーである.このエラーメッセージで検索したところ,次のようなページが見つかった.
http://stackoverflow.com/questions/29752448/dcm4chee-linux-oracle-installation
これによれば, マニュアルのステップ5,特にdeploy/arr-xxx-ds.xmlファイルの編集についての部分に従えと書いてある.そこで,検索してみると「the Audit Record Repositoryのインストール方法」というのが見つかった.これによれば,
dcm4cheeのバージョンによって対応するarrのファイルが異なります。2.17.3からはarrのバージョンは3.0.12になります。2.17.2では3.0.11です。
ということであった.したがって,マニュアルのステップ5をdcm4chee-arr-3.0.12を使ってやり直す必要がある.このとき,以下の修正を$DCM4CHEE_HOME/bin/install_arr.shに対して行ってやる必要がある.
  • VERS=3.0.11 → VERS=3.0.12
  • dcm4che-core-2.0.25.jar → dcm4che-core-2.0.27.jar

ログを見る習慣

システムのデバッグにはログは必須である.エラーが発生してもログを見なければ何もわからない.ログを見ても分からないことは多いが,しかし,頼りはログだけである.だからログを見る習慣を身につけることが問題解決のためには最も重要になる.dcm4cheeのログ以下のファイルである.
$DCM4CHEE_HOME/server/default/log/server.log
ログを見る最良の方法は,ログ専用のコンソールを一つ準備し(といってもTeratermを1つ起動するだけだが),そこに以下のコマンドを入力する.
tail -f  $DCM4CHEE_HOME/server/default/log/server.log
ここで,tailコマンドは指定したファイルの最後の何行かを画面に表示するコマンドで,-f はファイルの内容を常に監視し,表示を更新するオプションである.




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