2015年6月3日水曜日

PACSサーバのインストール

今日は,PACSサーバDcm4Cheeのインストール作業をインストールマニュアルに従って行いました.Dcm4Cheeのバージョンは,マニュアルに従って2.17.1としました.今日は,Step4のデータベースソフトのインストールとデータベースDCM4CHEEの作成までを行いました.今回はMySQLを使っています.

インストール手順

1. dcm4cheeパッケージのバイナリ配布をダウンロードして展開する

 dcm4cheeはSourceForgeサイトから入手する.ダウンロードするのはdcm4chee-2.17.1-mysql.zip.いったん,パソコンにダウンロードしてWinSCPでサーバにアップロードする.アップロード先は一般ユーザアカウントのホームディレクトリ.展開はunzipコマンドを使う.

2.  JBoss Application Server 4.2.3.GAパッケージのバイナリ配布パッケージをダウンロードする

インストールマニュアルサイトのダウンロードリンクがデッドリンクになっているのでGoogleで「JBoss Application Server 4.2.3.GA」 を検索して見つけたSourceForgeサイトからjboss-4.2.3.GA.zipをダウンロードした.これもパソコンにダウンロードしてWinSCPでユーザアカウントのホームディレクトリへアップロードした.そして,unnzipコマンドを使って展開した.
この段階で,ユーザホームディレクトリ(/home/ユーザ名/)に以下のフォルダがある.

dcm4chee-2.17.1-mysql
jboss-4.2.3.GA
ところで,dcm4cheeを動かすためにはJDKが必要であるが, CentOS6.6には最初からjava-1.6.0-openjdk.x86_64とjava-1.7.0-openjdk.x86_64が入っている.java -versionでバージョンを調べると1.7.0_79になっていた.javaのフォルダ構造は複雑で,次のようになっている.
/usr/bin/java → /etc/alternatives/java → /usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64/bin/java

3. JBossからdcm4cheeへファイルをコピーする

JBossはjavaアプリケーション(この場合はdcm4chee)のアプリケーションサーバである.このステップでは,dcm4cheeの中にそのアプリケーションサーバを組み込んでjavaアプリケーションが動くようにする.この作業はshell化(自動化)されており,dcm4chee-2.17.1-mysql/bin内のinstall_jboss.shをJBossのディレクトリを引数にして実行すればよい.
$ cd ~/dcm4chee-2.17.1-mysql/bin
$ ./install_jboss.sh ~/jboss-4.2.3.GA
 これで,必要なJBossファイルがdcm4cheeへコピーされる.

4.  データベースソフトウェアをインストールしてDCM4CHEEデータベースを作成する

今回使うデータベースソフトはMySQLなので,MySQLのインストールマニュアルへ進む.
まず,MySQLサーバをインストールしなければならない.これにはyumコマンドを使う.それに先立って,MySQLサーバがインストールされていないことを確認する.
# yum list installed | grep mysql
表示結果にmysql-serverがなければインストールされていない.その場合は以下のようにしてインストールする.
# yum install mysql-server
インストールできたら,自動起動の設定をしておく.
 # chkconfig mysqld on
 その後,MySQLサーバを起動する.
# service mysqld start
 既に起動している場合はエラーになるので,その場合はMySQLを再起動する.
# service mysqld restart
まず,管理者(root)のパスワードを設定する.
# /usr/bin/mysqladmin -u root password 'パスワード'
次に,pacsdbという名の空のデータベースを作成し,そのデータベースのユーザアカウントとパスワードを設定する.この作業はmysqlコマンドでmysqlクライアントから行う.
# mysql -uroot -p<root password>
mysql> create database pacsdb;
mysql> grant all on pacsdb.* to 'pacs'@'localhost' identified by 'pacs';
mysql> \q
 最後にテーブルを作成する.テーブル作成SQLは,~/dcm4chee-2.17.1-mysql/sql/create.mysqlなので,
# cd ~/dcm4chee-2.17.1-mysql/sql/
# mysql -upacs -ppacs pacsdb < create.mysql
とする.これでテーブルが作成されるので,mysqlコマンドで会話モードに入り,
show tables;
と入力すれば作成されたテーブルが確認できる.
最後にARRデータベース(audit record repository)の作成だが,これはマニュアルで作らなくとも最初に起動したときに自動的に作られるらしいので何もしない.

さて,ここまででデータベースが出来上がったわけだが,アプリケーションを一般的に配置される/usr/localディレクトリへ移動させる. ユーザホームディレクトリに作成したフォルダdcm4chee-2.17.1-mysqlをそのまま/usr/local/へ移動してもいいのだが,ここはdcm4cheeのバージョン管理を行うために,/usr/local/app/というディレクトリを作成し,その中にdcm4chee-2.17.1-mysqlを移動し,/usr/local/dcm4chee/からシンボリックリンクを張ることにする.そうすれば,今後dcm4cheeのバージョンを上げても,このシンボリックリンクを変更するだけで対応できる.
# cd /usr/local
# mkdir app
# mv /home/<user-name>/dcm4chee-2.17.1-mysql /usr/local/app/
# ln -s /usr/local/app/dcm4chee-2.17.1-mysql /usr/local/dcm4chee








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