2015年6月17日水曜日

PACSのテスト

前回PACSサーバdcm4cheeをインストールし,起動するところまでやりました.ただし,パケットフィルタリングiptablesがポート8080をブロックしていたため,クライアント(Webブラウザ)から接続することができませんでした.今日はiptablesの設定を変更してポート8080に穴をあけ,dcm4cheeのテストを行います.iptablesの設定については「iptablesの設定方法」や「CentOS iptablesによるパケットフィルタ」が参考になります.
さて,今日の作業内容は以下の通りです.
  • 9 インストールしたPACSサーバのテスト
  • 10 Webブラウザからのログイン
  • 11 JMXコンソールからのログイン
  • 16 DICOMストレージのテスト
  • 17 検索テスト
  • 18 サービスとしてインストール
JMXコンソールとは,JBossを構成するコンポーネントの機能を変更したり,停止したりするためのユーザーインタフェースです.11では,JMXコンソールを使ってストレージアーカイブのディレクトリを設定します.デフォルトは/usr/local/dcm4chee/server/default/archiveです.
DICOMストレージのテストでは,構築したPACSサーバへDICOM画像を転送します.SCU(転送プログラム)にはDICOMツールキット(dcm4che)を使います.転送後,Webインターフェースで画像を検索して表示します.
同様にしてDICOMツールキットのdcmrcvを使って画像の検索を行います.
最後にPACSサーバをサービスとして起動するように設定します.CentOSでは,起動スクリプトを/etc/init.d/へ保存することになっています.起動スクリプトはdcm4chee_init_redhat.shです.ただし,このスクリプトは2点修正が必要です.

JBOSS_USER=${JBOSS_USER:-"pacs"}
 → JBOSS_USER=${JBOSS_USER:-"RUNASIS"}
JAVAPTH=${JAVAPTH:-"/usr/java/jdk/bin"}
 → JAVAPTH=${JAVAPTH:-"/usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64/bin/"}
 しかし,これだとJAVAPATHがJDK7に固定されてしまう./usr/binでやってみようか・・・.
最後に, dcm4chee_init_redhat.shのシンボリックリンクdcm4cheeを作成する.
ln -s dcm4chee_init_redhat.sh dcm4chee
これでスクリプト名を簡潔にできる. chkconfigで自動起動設定をして起動する.
chkconfig --add dcm4chee
chkconfig dcm4chee on
service dcm4chee start
ログは以下のコマンドで参照できる.
# tail -f /usr/local/dcm4chee/server/default/log/server.log



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